23歳、工場をアップデートする。アナログすぎる現場で僕がDXを始めた理由

備忘録

はじめに:僕の職場は「昭和」で止まっていた

「あ、計算間違えた。もう一回……」

事務所に響く電卓の音。ふと画面を見ると、そこには数字がびっしり入ったエクセルが開いています。「オートサム(自動計算)を使えば一瞬ですよ」と言いかけて、僕は言葉を飲み込みました。

23歳の僕が工場に配属されて、最初に直面したのは、令和の時代とは思えない「超アナログ」な日常でした。

世の中ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれていますが、僕の目の前にあるのは、すり切れた手書きの点検記録と、何度も書き直されて文字がかすれたホワイトボード。

「これ、もっと楽にできるはずじゃないか?」 そんな当たり前の違和感が、僕が工場DXを志した原点です。

【現状】「非効率」が当たり前の工場のリアル

僕の工場の日常を、少しだけ紹介します。

  • 「定時」からが日報タイム: 現場の作業が終わって定時を迎えてから、ようやく手書きの日報を書き始めます。毎日、この「書く作業」だけで30分〜40分の残業が確定しています。
  • サインのために走る上司: 承認の印鑑ひとつをもらうために、上司がわざわざ別の棟から歩いてやってきます。往復の移動時間、実はチャット一通で済むはずなのに。
  • 朝のルーティンは「書き写し」: 出社して最初にする仕事は、生産予定をホワイトボードに手書きすること。パソコンの中にデータはあるのに、です。
  • エクセルを叩きながら電卓を叩く: 画面上の数字を電卓で計算して、その結果をまたエクセルに打ち込む。

「今までこうやってきたから」 その言葉の裏で、本来ならもっと早く帰れるはずの、、尊い時間が毎日消えていっています。

なぜ23歳の若手が「DX」を背負うことになったのか

「これ、僕にやらせてください」

きっかけは、他工場の改善事例を目にしたことでした。 そこでは、今まで僕の現場と同じように「紙」で管理していた在庫を、自社開発のアプリで電子化した事例が紹介されていました。

その結果は衝撃的でした。 「書き間違い」や「紙を探す無駄な時間」がゼロになり、なんと年間480時間ものコスト削減を達成したというのです。

「紙をアプリに変えるだけで、そんなに変わるのか?」

単なる効率化以上の、新しい可能性を感じました。デジタルを道具として使いこなせば、現場の疲弊をなくし、もっとクリエイティブな場所に変えられる。 入社したての23歳。経験も知識もまだ足りないけれど、この「ワクワクする未来」に挑戦したいと思い、自分から手を挙げました。

このブログで発信していく「3つのこと」

若手がひとりでDXを叫んでも、現実は甘くありません。ベテラン勢の「そんなの面倒だ」という壁や、ツールの使い方の壁に日々ぶつかっています。 だからこそ、このブログでは以下の3つをリアルに発信していきます。

  • 【実録】現場で本当に使えたIT活用術: 100万円削減を目指す、具体的なアプリ開発やツールの試行錯誤。
  • 【人間関係】「現場の壁」の乗り越え方: デジタル嫌いなおじちゃんたち(笑)と、どうやって手を取り合って改善を進めるか。
  • 【マインド】20代が工場でDXをやる価値: 現場の「泥臭さ」と「最新IT」を掛け合わせることで、自分の市場価値をどう高めていくか。

最後に:DXを、現場の「当たり前」にしたい

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後に、僕がこの活動を通じて伝えたいことが3つあります。

まず、**「DXは、数ある改善手段のひとつに過ぎない」**ということです。 キラキラしたIT用語に惑わされる必要はありません。「手書きをなくして楽をする」「電卓を叩く時間を減らす」――そのための道具が、たまたまデジタルだっただけです。でも、その道具には、現場を劇的に変える大きな可能性があります。

そして、**「未経験の若者でも、挑戦できる」**ということ。 僕自身、最初からプロフェッショナルだったわけではありません。他工場の事例にワクワクし、自分にもできるかも、と思ったのが始まりです。

僕の目標は、ゆくゆくは「工場DX」なんていう特別な言葉がなくなることです。 ドライバーやレンチを使うのと同じくらい、デジタルを使いこなすことが現場の「当たり前」になる。そんな未来を信じています。

このブログが、かつての僕と同じように現場の非効率に悩み、「何か変えたい」と思っている誰かの一歩を後押しできれば、これ以上に嬉しいことはありません。

さあ、僕と一緒に現場をアップデートしていきましょう!

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